ミニマム法律学

法律書等を読んで,理解し覚えられるように短くまとめて行こうと思っています。ツイッター→https://twitter.com/right_droit YouTube(判例原文の音読)→https://www.youtube.com/channel/UCqVOy5zBmI3GzOI_WF5Dc6Q/featured

2023-01-01から1年間の記事一覧

被疑者勾留(起訴前勾留)の要件

[読んだものをさらりとまとめていこうと思います。] 勾留の要件は、勾留の理由および勾留の必要である。 勾留の理由があるとは、①罪を犯したことを疑うに足りる相当に理由があり、かつ、②住居不定、逃亡のおそれ、証拠隠滅のおそれのいずれかがあること、を…

伝聞法則について

[読んだものをさらりとまとめて行こうと思います。] 1.伝聞法則(320条1項)とは、伝聞証拠には、原則として証拠能力は認められないとする法則である。その根拠は、①これにより供述内容の真実性を担保できると考えられること、②反対尋問権(憲法37条2項前段)の…

非伝聞に関するまとめ短文(19ヶ)の読み上げ

M4A ーーーーー 刑訴法13/ 伝聞法則(刑訴法320条)の適用を受けるか否かは、#要証事実との関係で相対的に決せられる。供述 #内容の真実性 が要証事実である場合に、伝聞法則が適用される。これに対し、その供述が本当に存在したか否かが問題である場合(非…

横領罪の客体・占有ほか(11ヶ)

M4A ――――― ◇横領罪の保護法益 刑法40/ 委託物横領罪は、①#物の所有権が第一次的な保護法益であり、②委託関係、すなわち、#委託に関する財産上の利益が、副次的保護法益である。窃盗罪における占有侵害に対応する法益侵害だが、#委託関係は物の占有よりも弱い…

詐欺罪(17ヶ),恐喝罪(3ヶ)の短文まとめ

M4A ――――― ◇詐欺罪の基本構造 [・詐欺罪(刑法246条)は、移転罪であり、交付罪である。すなわち、瑕疵ある意思に基づく占有の移転を要する。詐欺罪は成立するためには、「人を欺く行為」(欺罔行為)による錯誤の惹起、錯誤に基づいた交付行為、交付行為による…